名古屋で整体(骨格矯正)とパーソナルトレーニングを組み合わせたボディメイクをおこなっている女性専門スタイル矯正サロン「Style Design Salon Hiro Hattori」のヒロ服部です。
前回のブログ投稿後、予想以上の反響を頂き心弾んでおります。
今回もおばさん体型化を喰い止めるシリーズで姿勢と上手に付き合うための考え方について書いていきたいと思います。
目次
前回の復習
前回のコラムで、カラダから地面に向かう力と同じだけの力が地面からカラダにも向かっているという内容を書かせて頂きました。
※詳しくはこちらの記事をご覧ください
今回は、この二つの力と上手に付き合うための考え方について書いていきたいと思います。
「背筋を伸ばす」は長続きしない
まず姿勢を良くしたいと思った時に思い浮かべる言葉といえばこれじゃないでしょうか?
「背筋を伸ばす」
背中の筋肉を緊張させる事で一時的に姿勢を良くする事はできます。
ですが、この状態を長続きさせる事は全ての人にとって難しいようです。
なぜなら、人は意識し続ける事はできないから。
姿勢の意識以外にもやらないといけない事がたくさんありますからね。
一日中姿勢に意識を向けるということは賢い方法ではないと思います。
頑張って背筋を伸ばそうと筋肉で姿勢をコントロールすると、一時的に姿勢は良くなりますが必ず姿勢のオンとオフが起こります。
頑張ってオンの時間を長くするという力技もありますが、もう少し上手にカラダに向き合っていきたいと思います。
背骨がスゥーっと伸びている人
街を歩く人を見ていると、力みなく背筋がスゥーっと伸びている人がいます。
そーゆー人からは”無理に背筋を伸ばしている印象”を感じる事はありません。
無造作なのにゆったりとまっすぐに伸びているという印象を受けます。
力ではなく背筋がスゥーっと伸びるコツをつかんでいるという感じです。
不意に写真を撮られてもいつでも背筋が自然と伸びている。
僕の理想とするカラダの状態です。
姿勢を良くするためには背筋も腹筋も必要ない
姿勢が悪いのは運動不足からくる筋力不足のせいだと考え、背中やお腹の筋トレを始めてしまう方も多いですが、姿勢を良くする事が目的なら筋トレを無理にはじめる必要はありません。
余談ですが、お腹を凹ます事にも腹筋トレーニングは必要ありません。
腹筋を30回できるようになってもお腹は凹まないし、腹筋5回もできなくてもペタンコお腹の女性はたくさんいます。
地面からの力を上手に背骨に伝える
ここで前回ブログで書いたの二つの力のうちの床反力です。
筋力ではなく、床からの力をうまく背骨に伝える事ができると背中やお腹の筋力に必要以上に力を入れる必要がなくなります。
ですが、この力をうまく伝わない状態で生活を送ってしまっている人が世の中にはたくさんいます。
床反力を上手に使って姿勢を美しくするためにはどうすればいいのでしょうか?
床反力のガイドラインを上手に使う
地面からカラダに向かって伝わる力のガイドラインになっているのが骨です。
背骨のアライメント(並び方)が整っている人と歪んでいる人で力の伝わり方が違いが生まれます。
ちょうど良い姿勢とポッコリお腹姿勢で比べてみると背骨のアライメントが随分違います。
この背骨の状態によって力の伝わり方が変わってきます。
足の骨の状態によっても力の伝わり方が変わってきますが、まずは背骨のアライメントに焦点を当てて考えていきたいと思います。
ポッコリお腹姿勢の人の場合、地面からカラダに向かって伝わる力のベクトルにバラバラに働きます。
ちょうど良い姿勢を見つけられると地面からカラダに向かって伝わる力は頭に向かってまっすぐ働くようになります。
結果として、床からの力は頭までまっすぐ伝わるので力を入れなくても自然と力が入るカラダにとってちょうどいい姿勢が出来上がります。
まとめ
- 「背筋を伸ばす」ではなく「背筋が伸びる」
- 腹筋や背筋はちょうど良い姿勢のためにはあまり関わりがない
- 床反力をうまく使うと筋力をあまり使わなくて良くなる
- 床反力のガイドラインになっているのが骨のアライメント
- アライメントが整っている人と歪んでいる人で力の伝わり方が違ってくる
- ちょうど良い姿勢を見つけられると背筋は自然と伸びる
姿勢は伸ばすのではなく伸びるという感覚を見つけることが必要です。
男性に比べ筋力の少なく自分のカラダを探求することが得意な女性にとってピッタリの方法だと考えています。
昔はクライアントさんに少しでも早く変化を感じて欲しいからと姿勢の意識をしてもらっていたこともありましたが今はほとんどやっていません。
理由は無理な意識は、結果的に美しい動きの妨げになってしまう事が多かったからです。
意識をして”つくった姿勢”はその瞬間を捉えた写真ではカタチが整ったように見えますが、歩いてもらうとまるでロボットが動いているようなぎこちない動きに繋がります。
違いを感じるためにカラダに意識を向ける事は大切ですが、意識がすぎると人の身体は動きがぎこちなくなります。
意識で固めた姿勢ではなく、自然と背筋が伸びたちょうど良い姿勢。
スゥーっと伸びる背筋のためのガイドラインづくりを心掛けてサポートさせてもらっています。
背筋が伸びる感覚が見つかった方には、どんどん伸ばしてくださいとお伝えさせてもらっています。