名古屋で整体(骨格矯正)とパーソナルトレーニングを組み合わせたボディメイクをおこなっている女性専門スタイル矯正サロン「Style Design Salon Hiro Hattori」のヒロ服部です。

おばさん体型化を喰い止めるシリーズで姿勢についての考え方を書いていきたいと思います。

 

いつも、体型の崩れの一番の原因は姿勢の崩れからということお伝えさせていただいています。

「体型をカッコ良くするためには姿勢が大切。」ということを目にすることも多くなりました。

そして、この姿勢を良くするための方法についてもいろいろなことが書かれています。

どうしてこれだけ様々な考え方があるのでしょうか?

理由は姿勢を良くするための方法がハッキリと分かっていないからだと思います。

 

僕も15年以上、姿勢(カラダ)に関わる仕事をさせてもらっていますが、本当のことを書いてしまうとこれをすれば必ず姿勢が良くなる方法はみつけられていません。

これだ!!と思えば壁にあたり、その壁を突破したらまた壁に当たり。

その繰り返しでブラッシュアップしている最中です。

 

ですが、運動ギライな女性のための体型改善をテーマにクライアントさんと向き合ってきた経験の中でわかってきたことから姿勢についての考え方を書いていきたいと思います。

不調は感じないものの明らかに体型が昔と違ってきている。今年はなんとかしたい!!という方に読んでいただけると幸いです。

 

重力と姿勢

まず最初にお伝えしたいことは、女性からは何かと悪者にされてしまう体重ですがこの重さがあるから人は立つことができるということ。

当たり前なことですが地球上にいる限り、ヒトの身体は重力を受け続けています。

私たちが、立つ、歩く、座るという姿勢を保つことができるのはこの重力のおかげです。

そして美しい姿勢を保つため、体型改善のためにはこの重力と仲良く付き合うことが大切になってきます。

重力と仲良くするためにはどうすればいいの?

身体に加わる二つの力

重力と床反力

①重力・・・身体が床を押す力
重力のベクトルはカラダの重心からまっすぐ床に向かっています。
身体にとってちょうどいい姿勢を保つことができていれば、重心は仙骨の3cm前方(丹田のあたり)にあります。
②床反力・・・床が身体を押し返す力
床反力のベクトルは、圧中心という作用点からカラダに向かっています。
身体にとってちょうどいい姿勢を保つことができていれば、圧中心は両足の内くるぶしを結んだ辺りにあります。

 

重心線上を通る重力と床反力

重力と仲良くなるためには、身体の構造を上手に使ったちょうどいい姿勢で立つことが必要です。

重心線上で重力と床反力という二つの力が釣り合っている状態が、身体にとってちょうどいい姿勢です。

この二つの力を重心線上を通す(骨で立つ)ことができるようになると、身体は最小限の力で姿勢バランスを保てるようになります。

立つということは誰もが当たり前にできる動作ですが、身体にとってちょうどいい姿勢で立つということには技術が必要です。

 

重心のズレと二つの力のズレ

逆に重心の位置がズレて二つの力のベクトルにズレがうまれてしまうと自分のカラダの重さと支えづらくなります。

二つの力がズレる事によりカラダは安定性を失い、立つ姿勢を維持するだけでも関節・靭帯・筋肉に常に無理がかかり続けるといった状況が起こります。

運動をしても太ももの前側ばかり太くなってしまうのは、重心の位置がズレた状態で姿勢を保とうと太ももの前側の筋肉が頑張ってしまっているからです。

歩くときに脚運びにも原因がありますがここについても後日書いていきたいと思います。

姿勢の歪みによる重心(重力ベクトル)のズレ※赤矢印】

余談ですが、目をつむった状態で足踏みをしてカラダ年齢をチェックする検査がありますが、足踏みして目を開けた時に元いた場所からズレてしまうのは、二つの力の方向のズレてしまっているからですね。

 

重力と床反力のベクトルを合わせるためにはどうすればいいの?

重力と床反力のズレの原因は、重心の位置がズレることから起こります。

重心のズレの原因は、カラダを支えている骨の歪みによって起こります。※歪みの原因についてはこちらをご覧ください→身体感覚の低下

重心をあるべき位置に収めることを目的としたカラダづくりからスタートすることが体型の崩れを整える一番最短距離ですね。

この部分についても徐々に書いていきたいと思います。

 

まとめ

  • 重さがあるからこそ人は立つことができる
  • 自分の身体の重さと仲良くなることがカッコいい体型をつくる第一歩
  • 重力と床反力という二つの力の方向を上手に合わせることが大切
  • これができるようになると立ち続けても身体に無理がかかることはない=体型が崩れなくなる
  • 二つの力を合わせるためには、重心のポジションをコントロールできる身体作りが必要
  • 姿勢のガイドラインは骨がつくっている
  • 骨のアライメント(歪み)を整えてあげることが体型の崩れを整える第一歩

おばさん体型化の原因となる姿勢ですが、姿勢をよくするためには「重力と床反力というものがある。」ということを理解することが大切です。

次回はこの二つの力と上手に付き合うための考え方について書いていきたいと思います。

 

春が近づき、先月末からスタイルデザインのレッスン申し込みの新規の方が急激に増えてきました。

毎年のことですが、1年の中で1番申し込みが増えるシーズンです。

 

みなさん体重を落とすことや筋肉をつけることに意識が向いていますが、体重や筋トレよりも、まずはじめにしないといけないことがあります。

身体のバランスを整える。

姿勢バランスを整える。

カッコいい体型は美しい姿勢からつくられます。

女性のカラダの特徴に合わせて無理なく賢く、できる限り短期間でスタイルデザインできる方法を提案したいと考えています。