股関節の個性の理解と40代からの股関節ケア(スタイルデザイン研究会)


スタイルデザイン研究会、今回のテーマは股関節へのアプローチ

股関節の個性を理解して姿勢や下肢アライメントを整えましょうという研究会でした

目次

姿勢、歩き方に影響する前捻角と頚体角(股関節の個性)

股関節をつくる大腿骨の頚部には、遺伝的な影響と成長過程の影響によってつくられる角度があります

この角度が姿勢、歩き方、脚のアライメントに、そして体型に影響します

頚体角について>


大腿骨の「頭の部分」と「太ももの部分」の角度

具体的な特徴

頚体角が大きい → 外転筋が働きづらい

頚体角が小さい → 関節内にかかる負荷が強い

前捻角について

大腿骨の「頭の部分」が、どれくらい前に捻じれているかを表す角度

具体的な特徴

前捻角が大きい人 → 膝が内側に向きやすい傾向(内股)

前捻角が小さい人 → 膝が外側に向きやすい傾向(ガニ股)

前捻角と頚体角(股関節の個性)を踏まえた改善策

頚体角は股関節の外転筋、前捻角は外旋筋に影響します

股関節の状態を評価できるとクライアントの課題をみつけやすくなるので、研究会では前捻角の評価から行いました

ここが評価できるとクライアントの股関節の個性を踏まえて改善策が考えられるようになります

股関節矯正のポイント

頚体角・前捻角からの影響を考えることも大事ですが、個人的に股関節エリアで注目しているのが、片足立ちをしたときに骨盤(体幹)を安定させることができるかどうか?

シンプルな評価方法で一瞬で沢山のことを教えてくれます

①股関節の前面、後面、側面、どの組織のサポートが弱いのか

②股関節と体幹部のどちらに課題があるのか

動きの中でのエラーを見分けられるようになると、働いていない部分、強化が必要な部分がみえるので、施術プランの組み立てが明確になります

大人の女性に起こりやすい股関節のトラブル

歩行時、股関節には体重の3〜4.5倍の負荷がかかます

姿勢、歩き方、前捻角や頚体角の影響で、トラブルが起こりやすい関節です

股関節の不安定性

軟部組織インピンジメント

屈曲拘縮

臼蓋形成不全

寛骨臼インピンジメント

変形性股関節症

40代からの体作りでは、股関節の施術が有効

僕のサロンは50代以降の会員さんも多いので、股関節に課題を抱える人も少なくありません

大人の股関節の形状を矯正で変えることはできませんが、股関節周りの機能を改善させることで日常の在り方は変えられます

柔軟性や滑走性、安定性を失った股関節エリアのトラブルに対して施術ケアはかなり有効です

現在の可動域、安定性、そして、股関節の形状がどうなっているか?

可動域を取り戻すことも筋力を強化することも大事ですが、40代からの体作りを考えたとき、自分の股関節の特徴と現状を知ることが、いちばん大事なことだと考えます

まとめ

股関節の安定は体幹部、そして下肢のアライメントに影響します

動作の中で「骨盤を安定させることができない」or「うまく動かせない」が起きていたら、股関節に注目してみると力の流れがうまくいかない原因が見つかる可能性が高いです

#変形性股関節症 #臼蓋形成不全 #股関節矯正