スタイルデザイン研究会、内臓へのアプローチ

年末年始は内臓から崩れるということで、今回は内臓をテーマにして研究会を行いました

目次

姿勢と呼吸に影響する内臓の位置・緊張・可動力

内臓を「ただの臓器」ではなく、位置と可動性をもつ運動器官として考えてみると、姿勢と呼吸への影響がみえてきます


内臓と腔

鼻腔、口腔、咽頭、胸腔、腹腔、骨盤腔とカラダの中で分けられる腔の中でも、姿勢や動作に影響を与える胸腔、腹腔、骨盤腔に焦点を絞って考えました

各腔の臓器と特徴について

<胸腔>

肋骨で囲まれた肺や心臓があるスペース

弾力がある肋骨で囲まれた胸腔は呼吸によって容量、カタチを変化させる

<腹腔>

骨では囲まれておらず、肝臓、胃、小腸、大腸などがあるスペース

短時間で容量を変化させることはないが、周りからの圧力の増減によってカタチを変化させる

<骨盤腔>

骨盤で囲まれた子宮、膀胱、直腸があるスペース

短時間で容量が変わることはない

腔の状態によって起こる体型の変化

筋肉で囲まれている腹腔は、胸腔や骨盤腔の影響を受けてカタチを変えます

このことからスタイルデザインのレッスンでは、腹腔にアプローチする前に可動域制限が起きている胸郭エリアへのアプローチを優先することが多いですが、今回は逆説的に内臓へのアプローチから姿勢・体型に働きかけを考えました

特に横隔膜の下にある胃と肝臓の可動力は、姿勢・呼吸・動作に大きな影響を与えることがわかっているので胃と肝臓、結腸に対してのアプローチを行いました

内臓へのアプローチ

■事前準備

腹膜のリリース

横隔膜の掃除

胸椎の関節モビリゼーション

■肝臓

肝臓モビライゼーション

バラルの肝臓ポンプ

肝臓グローバルテクニック

肝臓の振動法

■胃

胃のモビライゼーション

小網の伸張

胃の振動法

バラルの幽門

■結腸

S字結腸のモビライゼーション

腸下垂へのアプローチ

まとめ

オステオパシーの内臓マニピュレーション理論の文脈からの内臓の移動力、可動力に注目して、胃、肝臓、結腸へのアプローチをおこないました

年末年始の会食や集まりでの胃や肝臓の疲れ

座りっぱなしによる小腸、大腸の圧迫

脊柱の伸展と胃の緊張

肝臓と右腕のスイング

腎臓と片足バランス

内臓が姿勢・呼吸・動作に与える影響は他にもたくさんあります

内臓の運動を取り戻し、気持ちよく新しい年を迎えられるカラダづくりを目指しましょうという研究会でした


#内臓マニピュレーション #肝臓モビライゼーション #腸下垂へのアプローチ