名古屋で整体とパーソナルトレーニングを組み合わせたボディメイクをおこなっている女性専門スタイル矯正サロン「Style Design Salon Hiro Hattori」のヒロ服部です。
クライアントさんの悩みでも上位に入るおばさん体型の象徴「ぽっこりお腹」。
体重増加でウエスト周りにお肉がついて、いつの間にかぽっこり。
ところが痩せている女性の中にもお腹だけぽっこりしてしまっている人は少なくありません。
このぽっこりお腹をへこますためには、キツい腹筋運動をしなくちゃいけない。
こう考えてしまう方が多いですが、運動が苦手な女性にとってはこのお腹の筋トレはハードルが高い運動のようです。
運動が苦手な女性のために、筋トレではないぽっこりお腹のヘコませ方について書いていきたいと思います。
目次
ぽっこりお腹の原因
賢くお腹をへこますために、まず「どうしてぽっこりお腹になってしまうのか?」について考えていきたいと思います。
「ぽっこりお腹=腹筋」と考えてしまう方は多いですが、ぽっこりお腹の原因は腹筋が弱いからではありません。
お腹がぽっこりしてくるのはお腹の筋肉をうまく使えていないからです。
実際、腹筋ができない人でもお腹がぽっこりしていない人はたくさんいます。
では「どうしてお腹の筋肉を使えなくなってしまうのか?」を姿勢バランスという観点から考えていきたいと思います。
1 姿勢
骨盤の上に胸郭(肋骨のあたり全体)がピッタリ配列されている場合、自然とお腹に力が入るように身体の構造はつられています。
ところが姿勢バランスが崩れ、体幹部に屈曲・伸展・側屈・回旋などの歪み起こってしまうとお腹の筋肉がうまく使えなくなってしまいます。
2 呼吸の幅
呼吸が弾むような運動をしない状態が長く続くと呼吸の幅は徐々に狭くなります。
呼吸の幅が狭くなることで、肋骨の動きが悪くなりその結果としてお腹の筋肉がうまく使えなくなってしまいます。
3 全体呼吸の機能低下
呼吸には胸式、腹式呼吸以外にも、カラダ全体で行う呼吸があります。
姿勢や生活習慣によって胸式呼吸や腹式呼吸といった一定の呼吸パターンが、身体に定着してしまった状態が長く続くと胸腹式呼吸といった胸部と腹部の協調性が必要なカラダ全体で呼吸をすることができなくなってしまいます。
この結果、お腹の筋肉がうまく使えなくなってしまいます。
ぽっこりお腹のつくられ方
水風船とぽっこりお腹
ぽっこりのお腹は、水風船の上の方をグッと掴んだ時と同じ理屈で起こります。
水風船の上の方をグッと掴むと中の水は掴まれていない下へ移動します。
身体の中でもこれと全く同じことが起こっているのです。
カラダの中で圧力をかけている犯人
水風船のピンクの矢印のようにカラダに圧力をかけている犯人が胸郭です。
姿勢バランスが崩れ、呼吸の幅が狭くなったパターンが身体に定着してしまうことで、肋骨が潰れてお腹に力をうまく入れられない状態がつくられているのです。
痩せているのにお腹がぽっこり出てしまっている人は、胸郭が潰れたことによって上手に腹筋が使えていなくなってしまっているのです。
即効性のある対処法
ぽっこりお腹になっている女性のほとんどが、胸椎エリアの可動域が低下しています。
胸椎エリアの動きはネジる動きをメインに行うことで可動域を取り戻すことができます。
胸郭の動きがアクティブになると自然とお腹に力が入る感覚(姿勢)が見つかります。
寝たまま行える胸郭を動かすエクササイズはこちらをご覧ください。
まとめ
- ぽっこりお腹=腹筋ではない
- ぽっこりお腹はお腹の筋肉を上手に使えていないだけ
- ぽっこりお腹の原因は、姿勢バランス、呼吸の幅、呼吸パターン
- ぽっこりお腹は水風船と同じようにつくられる
- ぽっこりお腹の犯人は「胸郭」
- 対処法は胸椎エリアをねじって動かすだけ
ドローインのようにお腹に力を入れなくても自然とお腹が締まっている状態が理想的なバランスだと考えています。
この理想的な状態を取り戻すためには、胸郭を動かしてあげることが必要です。
寝たままねじって呼吸を数回。
呼吸のたびにお腹が自然とペコペコ動き出す感覚を見つかったら、胸郭が動きだしお腹の筋肉がコントロールできはじめている証拠。
お腹から胸の繋がりを感じながら思う存分にペコペコさせてあげてください。
力を入れると入るは別次元です。
「お腹に力が入るってこんな感じなのね!」そんな風に感じていただけたら幸いです。