姿勢がスタイルに及ぼす影響は様々なものがあります。
その姿勢を分析する上で、Style Design Salonが着目しているポイントが重心の位置。
重心とは、「カラダ全体のバランスを取る位置」のことです。
これが重心だ!と目で見たり手に取ったりできるものではありませんが、人の姿勢、動作に大きな影響を与える重要な要素です。
人が動く時には重心が必ず動き、姿勢の状態が少し変わるだけでも重心の位置は変わってしまいます。
姿勢と重心について簡単にまとめました。
目次
理想的な姿勢
女性に起こりやすい悪い姿勢3パターン
ぽっこりお腹姿勢
重心がヘソの前へ飛び出してしまっているため、前後屈しようとするときに背骨・骨盤が正常に働きづらくなります。動作では立ったりしゃがんだりがスムーズに行いにくくなります。
産後の女性に最も多い悪姿勢パターンです。
・ソファに浅く腰掛けると落ち着く
・片足立ちで靴を履けない
・長時間立ってられない
【スタイルの問題】
・下腹に力が入りにくい
・お尻が垂れる
・バストが下を向く
【カンタンな対策方法】
・膝を軽く曲げる
・骨盤をくるぶしに乗せる
胸張り反り腰姿勢
重心が上がってみぞおちの前にあるため、常に背中の筋肉の緊張が強くなります。前方向には進みやすくなりますが止まりづらかったり、左右の動きが苦手です。
・20歩足踏み(目を閉じて)すると前に進む
・仰向けで寝ると腰が浮く
・アゴの噛み締めやすい
【スタイルの問題】
・ヒップライン(太ももの付け根)が広がる
・膝のお皿の上にお肉が乗る
・アバラ骨(みぞおちのあたり)が広がる
【カンタンな対策方法】
・胸を張るをやめる
・お尻の穴を軽く締める
猫背姿勢
重心がお尻の上にあるため、頭が肩より前に移動しやすくなります。前方向の動きに弱く消極的なカラダの使い方になる。
・後ろに寄りかかりたい
・20歩足踏み(目を閉じて)すると後ろに進む
・歩幅が狭い
【スタイルの問題】
・お尻がしぼむ
・下半身の張りがなくなる
・首にシワができる(フェイスラインのたるみ)
【カンタンな対策方法】
・背筋を伸ばす
・アゴを上げる
世の中の簡単姿勢チェックについて感じる事
壁立ちチェックはあまり当てにならない
姿勢のことを簡単にチェックできる方法として、壁に立ち腰に手のひらが何枚入るか頭は離れていないかという方法をよく目にしますが、壁にそって立つだけでも人の重心バランスはいつもの状態とは全く違った状態に変わります。
いつもと違った状態で姿勢チェックから始めてしまうと、本当の姿勢の問題を見つけることが難しくなります。
「自分の姿勢がどうなってるのか知りたいな。」くらいの気持ちであれば目安となる方法ですが、自分の姿勢を知った上での改善を考えるのであれば、専門家に相談することが一番の近道だと考えます。
もし専門家のところで「壁に立ってください。」と誘導されてしまったら、、、
もし専門家のところで「壁に立ってください。」と誘導されてしまったら、重心について質問してみるのもいい方法だと思います。
重心というものは、いつも同じ場所にあるものではなく常に動き続けているものです。
動きながら姿勢パターンや動作の癖によって収まり方、移動の仕方に特徴があります。
着いる服の重さや装飾によっても重心の位置は変化します。
このあたりのことをサラリと答えてもらえる場合は、マニュアル的な姿勢分析ではなくあなたの今のカラダの状態を見て改善方法を提案してくれている先生だと思います。
本気で姿勢改善、体型改善を考える時に、信頼できる先生なのかを確認できる質問だと思います。