骨格の歪みはどこから整える?

こんにちは、ヒロ服部です。

前回のコラムで骨格セルフチェックを紹介させていただきました。

肋骨と足のアーチをみて運動の方向性が決まったらいよいよ運動です。

では何から始めたら気持ちよく運動を続けることができるのでしょうか?

今回は骨格の歪みを整えるためにどこから動かしたらいいのか?について解説していきたいと思います。

 

骨格の歪み方のパターンについて

背骨の歪みだけでなくO脚、腕の捻れ、顎の歪みなど日常生活によってさまざまな部分に骨格の歪みは起こります。

ただ一ヶ所の関節がズレるように歪むのではなく、骨格の歪みは連鎖するように全身で関係しています。

さまざまな歪みですが大きく分類すると2パターンに分けられます。

体幹から末端に向かって歪むパターン

背骨の歪みや骨盤の傾きが末端(脚)に影響を与えるパターンです。

猫背や反り腰などの姿勢の癖によって骨盤が傾き、股関節や膝、足首などに歪みを起こします。

 

末端から体幹に向かって歪むパターン

末端の状態が骨盤の傾きや背骨の歪みに影響を与えるパターン

扁平足や開張足など足の歪みが股関節へ伝わって背骨のカーブに影響を与え、歪みを起こします。

 

体幹から?末端から?どこから整える?

さまざまな歪み方がありますが骨格を整える順番はシンプルです。

 

STEP1 胸郭を柔らかくする

STEP2 お腹に力が入るようにする

STEP3 足を使った運動する

 

この3つのSTEPで運動を行うと体を痛めることなく運動を続けることができます。

続けることが大人のボディメイクでは大事なポイントになってくるので、運動に苦手意識がある方や運動すると痛みが出る方はぜひこの順番で運動を始めてみてください。

 

体幹から運動した方が良い理由について

腹圧システムについて

体幹部のお腹の部分には、肋骨や骨盤のように周りを取り囲む骨がありません。

骨の代わりにコアハウスと呼ばれる筋肉で包まれています。

筋肉で包まれているので固くなったり柔らかくなったりします。

お腹の部分は、内臓が筋肉で包まれた水風船をイメージしてもらえるといいと思います。

内臓は水分を多く含んでいるので動く時には周りの筋肉がギュッと固くなって内臓を固定して、休む時にはフワッと柔らかくなって内臓が活動しやすい状態をつくることが理想です。

ところが大人の女性のカラダは姿勢の崩れや骨格の歪みが起こりコアハウスが機能低下してしまい、固まったままになっていたりうまく力を入れられなくなっています。

 

コアハウスの機能を取り戻すために

一般的にコアハウスの機能を取り戻すためにドローインやブレージングが勧められることが多いですが、その前に取り組んでほしいことがSTEP1の胸郭です。

ドローインやブレージングが勧められる理由としては弱くなったお腹横筋の強化ですが、コアハウスの天井の横隔膜が固まっている状態では腹横筋は活動しにくくなります。

ドローインやブレージングの効果が高めるためにも、まずコアハウスの天井である横隔膜の緊張を緩めることから始めてあげてください。

横隔膜の緊張と緩めるためにはどうずればいいの?

横隔膜は緊張状態を自覚できない筋肉なので、固まったまま呼吸が浅くなっている方をよく見かけます。

この横隔膜の緊張を緩める方法は横隔膜がついている胸郭を動かすことが一番簡単な方法です。

胸郭を動かす運動は次回紹介したいと考えています。

胸郭を柔らかくなると横隔膜がしなやかになり腹圧システムを取り戻すことができます。

まとめ

ドローインやブレージングもぜひ取り組んでほしい運動ですが、その間に胸郭を動かすことから始めてもらえると固まっている横隔膜が動きお腹に上手に力が入る体になります。

ぜひ、日々の運動の前に胸郭のエクササイズを取り入れてあげてください。腹圧システムがうまく機能すると体がフワッと軽くなりますよ。

 

今回の内容は動画でもご覧いただけます。失敗しない40歳からの骨格ボディメイクとしてサロンで活用している骨格への考え方から運動法まで、大人のボディメイクに役立つ情報を発信していますのでぜひチャンネル登録よろしくお願いいたします。